インプラントとはの解説

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インプラントとは

歯を何らかの理由(事故・虫歯、歯周病)でなくしてしまわれた方は従来、義歯(取り外し式の入れ歯)か固定性のブリッジしかその欠損部分を補う方法がありませんでしたが、その部分に人工歯根を埋め込み、あたかも天然の歯が戻ったかの様にできる治療法です。
埋め込まれた人工歯根は材質はチタンという金属で、骨との相性がよく、数ヶ月で骨と結合します。そのため人工歯根は天然歯と同等の咬合力を有し、何でも咀嚼できるようになります。
その上、人工歯根は他の残存歯牙の寿命を延ばす役目さえします。なぜなら、例えば失った歯が5本ならば5本の欠損部分を補うように残りの歯が頑張って咀嚼しようとします。そのため残りの歯への負担が増し、その寿命を短くしてしまうからです。

インプラントの歴史

かつてはその材質もコバルトクロムや人工サファイヤの多結晶単結晶、チタンとニッケルの合金等、色々と試され、現在では純チタンチタン合金が最も骨との相性がよいと認められています。
チタンは原子記号「Ti」の金属で、眼鏡フレームやゴルフクラブでおなじみですが表面は「TiO2」の酸化被膜でほとんど溶出しないセラミックでおおわれているため、生体親和性があり、一般外科において股関節・肘関節にも用いられています。
生体に対する為害性(発ガン性・アレルギーなど)はありません。
形状についても、ブレード型(板状)、骨膜下(網目状)、歯内骨内型、等多種の型が用いられましたが、現在の主流はルートホーム(歯根型ネジ型)となっています。また、表面性状は骨細胞とのなじみがよい形として、いく分表面は凸凹が作られており、粗造な表面をもっているものが、よい成績をおさめています。40年の進化がうかがえます。
今後、ほぼ形状はこの形に落ち着くものと思われます。表面性状がHA(ハイドロキシイアパタイト)でコーティングされたものも有力視されています。

インプラントと義歯・ブリッジの違いについて

義歯(取り外し式の入れ歯)は口腔内で違和感が多く、クラスプ(残存歯にかける金具)も見た目ににも気になる。また、咬む力は残存歯と粘膜(歯茎)の負担となりますが、天然歯ほど力は入らない。つまり自然の歯ほどかみきれないという事になります。
ブリッジは残存歯を削って固定式の歯を入れますが、健康な残存歯を削らねばならないこと、両歯牙に負担をかけることなどが欠点になります。
現在のインプラントは自力があり、他の歯牙・粘膜に頼らずなくなった歯を復元したことになり、残存歯を助ける事にもなります。

インプラント治療

1、インプラントの治療で何ができるのか
インプラント人工歯根)の植立でなくなった歯の実質的な回復ができます。
なくなった歯を放置しておくと向かい合った歯の延出(上の歯なら下へ、下の歯なら上への移動)並びに隣の歯の傾斜または倒れ込みがおこります。
また、歯槽骨(歯を支えていた骨)が、だんだんとやせてくることが起こります。骨は重力など荷重がかかることにより、維持・発達することが知られており、なくなったままの状態は骨の吸収を招きます。
インプラントの植立によって、骨はそれを支えようとする作用が働き、骨の維持となります。
総義歯を長くされている方の下顎骨は歯牙の揃っている方の1/5ぐらいになることがあります。
歯を失うことはとてもつらいことです。噛む・話すといった日常的なことでさえ不自由になり、それがもとで精神面まで影響を及ぼすことも少なくありません。
インプラントは乳歯、永久歯に続く第3の歯と言われるように、ご自身の歯に近い状態を取り戻すことができるものです。
今まで諦めていた固い食べものでも安心して噛むことができます。
また、入れ歯の異物感がないためお食事を十分に味わうことができるようになります。
インプラントをされた方は術後活々とされます。それは以前と同じように食事ができること、人とのコミュニケーションが良くなったことが原因です。
入れ歯から解放され、自分の歯を取り戻すことは自信と若さに満ちた生活を取り戻すことにもつながります。

2、従来の治療とどう違うか
従来の治療と大きく違った所は、欠損部分(歯のなくなった所)にかかる力を残存歯が負担するかどうか、というところです。
インプラントは自立しているため、かかる力はインプラントの直下の骨に負担されます。しかし、従来の方法(義歯及びブリッジ)は残存歯または直下の歯茎に負担力がかかります。
残存歯にかかった場合はどうしても長期的に負担過重になる傾向があり、直下の歯茎の負担力は天然歯牙ほど強くありません。

3、どれくらいもつものか
現在私がインプラント治療を始めて25年たちますが、25年たって現在も患者さんの口の中で立派に機能しています。それらは今後も調子よくいくと思われます。
インプラントは虫歯になりませんが、歯周病にはなり得ますので口腔内の衛生状態、特にインプラントと歯肉の接触部分のブラッシングは十分注意して、天然歯牙と同様に清潔に保つべきです。そうすればずっともつと言えます。

インプラントのメンテナンスの必要性

インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病すなわちインプラント周囲炎にはなり得ますので、天然歯牙同様にホームケアのブラッシングととオフィスケアとして歯科医院でのメンテナンスは必要です。インプラントをした方は何らかの理由で歯牙を失った方なので、なくなった当時の口腔衛生状態を持続すれば必ずインプラントもまた喪失しかねません。
今までの習慣を改善するために歯科医院でのブラッシング並びに洗口液の使用など、メンテナンスは欠かすことのできない要素です。

骨が少ない場合

インプラントは骨に植え込むために骨量が豊富な程、手術は簡単です。もし骨量が少ない場合はインプラントができないこともありますが、色々な技術の開発で可能な範囲は広くなってきています。
上顎の臼歯部では上顎洞と呼ばれる空洞が存在するため、骨を増生するためサイナスリフトソケットリフトと呼ばれる技術で骨を作りながらインプラントを植立する方法があります。
また、下顎では骨幅の狭い場合もあり骨移植やリッジエクスパンションと呼ばれる骨幅を広げる手術も用いられます。
またインプラントを傾斜埋入させる事により奥歯を作ることもできるようになってきました。
その他骨移植法、頬骨インプラント等もあります。

インプラントの成功率

成功率は99%といえます。
骨と結合しない原因は、骨密度歯周病菌による感染などが考えられます。しかしもし結合しなかった場合でも再手術を行って結合しなかったことは一度もありません。
もしも結合せずインプラントが植立できなかった場合は費用は頂きません。
数ヶ月で結合が終わり、インプラント体と骨がしっかりすると、後は非常に安定した状態となりインプラントと歯茎との境目の清掃状態によると言えます。
当院では20年を向えて全く問題なく、あと10年、20年はいけそうな気配の患者様がいらっしゃいます。

インプラント用語

  • ソケットリフト
    上顎には上顎洞という空洞があり、歯を失った後インプラントをする骨が少なくなる事があります。そのため上顎洞底膜(シュナイダー膜)を持ち上げ、増骨する方法です。
  • 骨補填材
    骨と同じ分子式をもつ物質で、骨量の少ない所に補填し骨に置換するか、骨の代わりになる物質のことです。
  • 抜歯即時インプラント
    昔は抜歯をして、治癒してからインプラントをするというのが通法でしたが、現在では条件を満たせば抜歯してそのまますぐに埋入することが可能です。同時に仮歯を入れる場合もあります。
  • オールオンフォー
    無歯顎の方(全く歯のない方、総入れ歯の方)でもインプラントを4本植立することで固定性のブリッジにできる方法です。
    入れ歯のように取り外しせずに、しっかりとものを噛むことができます。見た目もとてもきれいです。
  • 歯槽頂分割(ボーンスプレッティング法)
    骨幅の狭い場合、骨幅を広げインプラントしやすくする方法です。




上記記事は、
玉川歯科 総合インプラント研究所
兵庫県神戸市中央区北長狭通3-7-3 玉川ビル2階
TEL:078-331-4008
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